<   2007年 09月 ( 14 )   > この月の画像一覧

戦車萌え~

川崎ラゾーナ一階にある超ビックな本屋さん、「丸善」へ行ってきました。
写真関係の本を一冊購入。

ところで、店内をうろうろしていたところ、ふと目についた(不覚にもついてしまった)のが、「萌えよ!戦車学校」という本。
表紙を見る限り、完全にこれはアッチ系の萌え本のようです。
最近では、戦車や武器にも「萌え本」が登場しているのか。
なんでもかんでも萌えればいいってもんじゃないと思うんだけど…一応、なんらかの売れる目処があって発売してるんだろうから、「萌え+武器」に魅力を感じるニッチな市場が存在しているということでしょうか。
思わず携帯で写真に収めてしまいました。
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写真を撮った以上、中を確認せずに立ち去るのは失礼にあたると思い、恥を忍んで人目を気にしつつ、立ち読みしてみました。
中学生の時、初めて本屋でエロ本を立ち読みした時のような緊張感が漂います。
その上「萌え」とか…
川崎には会社の上司も住んでいるので、ウッカリこんな現場を目撃された日にはもう会社に行けなくなっちゃいますよ?

そうやってコッソリ中を読んで見ると…やっぱり見た感じ小学生くらいのオンナノコ達が戦車に群がって、なにやら盛り上がっている感じです。
一通り漫画が続いたあとは、戦車の歴史、構造、特徴について、専門書並(というか、いちおう萌えだけどこれも専門書なんでしょう。きっと)の情報が載っていました。
萌えたいけど、戦車の詳しい情報は知りたい。
中途半端では納得しないオタク心を突いた商品となっております。

平積みされてるってことはそこそこに人気商品なんでしょうけど、しばらく近くから観察してみたところ誰も買っていく人はいませんでした。
売れていくところを見てみたい…

でももし自分が本屋のレジ係りでこの本を差し出されたら、内心かなり動揺すると思います。表面上は冷静にレジ打ちするけどね。カバーもお掛けしますもんね~
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by yana_yana | 2007-09-30 21:59

九十九里へ釣りへ

日曜日。九十九里まで釣りに行って来ました。
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波が強すぎて…という言い訳により、釣果はさっぱり。
スガポンが辛うじて一匹釣り上げたのみ!という結果でした。
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あんな状況でもきっちり成果を出す男、スガポン。
さすがです。

鬼のクリ師匠はボウズだったけど、釣りオジサンからもらった魚を手に、さも自分が釣ったかのような写真を撮ってました。
あれはあれで、さすがなのかも…。

ところで九十九里はサーファーだらけでした。
サーファーみんなマッチョすぎ。
カッコよすぎ。
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まぁでも、海はのんびりまったりしてるので、釣れなくても楽しいね。
釣れたらもっと楽しいんだろうけど。
仕掛け作って投げたりとか、小学生の頃に実家の近くの漁港や池で釣りやってたのを思い出した。
うーん、ちょっと釣りにはまりそうな気がしてきたぞ。
とりあえずもう冬になるから今はほどほどで、来年の春は釣りだな!
浮き釣りとかしたいです。久しぶりに。
ひじき君!よろしく。
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by yana_yana | 2007-09-25 23:51 | ☆日常

冬モード

今年の夏は暑かったですね~
暑さに弱いワタクシには大変厳しい夏でした。
久しぶりに夏バテしたし。

でも、夏が暑い歳は冬に豪雪になることが多いんで、今年の冬は楽しみですね。
もう、既に
「気象庁の最新の予報は11月まで出ている。11月は寒気が南下し、冬型の気圧配置が平年より早く現れるという。
asahi.comの記事より」
という今年の冬は寒くなりそうだという予報も出てるみたいだし…
期待大!

ちなみに、気象庁のホームページで、今季の降雪量の予報が9/25日に発表されるらしいので、ちょっと楽しみです。


なんていう記事をいろいろと見たら、なんだかそわそわしてきたので、昨日は久しぶりに神田をうろうろしてきました。

そしたら去年のP1が40%オフで売ってるじゃないですか~
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買っちゃいました。


今年はあとウェアとグローブを買う予定です。ウェアは今までずっとおとなしい配色で着てるんで、今季はちょっと派手な色にしてみたいなーという気持ちもありつつ…どうなることやら。
ウェアって一番迷うんですよね。デザイン気になるけど、パウダー滑ることも考えると機能性も重視したい…
難し。
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by yana_yana | 2007-09-17 22:22 | ☆スノーボード

富士登山 おまけ

ではでは最後に、今回は写真も載せつつ全体を振り返って、「あとがき」みたいにやってみたいと思いま~す

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まずは朝焼けの様子から。これは9合目あたりかな。登ってる途中でもう朝になりつつあったんだけど、空の色がどんどんと変わってくのが見えました。


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こちらは富士宮口の山頂から。太陽と雲がスゲー!
誰が撮ってもいい写真にしかならない。


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貴重な山頂での集合写真。ワーイ!


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雲の世界。


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日本最高峰での一人ボレーボレーするポン。キレキレでした。


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剛健の杖。お世話になりました~


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湧き上がる雲。イイ。今回の写真の中で、個人的には一番好きです。


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空飛ぶポン。4回くらい撮り直してやっとベストショット。ポンは息を切らしながらの撮影でした。おつ。


ところで、今回の登山メンバーでもあり高校テニス部からの盟友ポンが、こちらでもblogで富士登山を書いてます。
こいつとは高校の頃に川の源流を見たくて一緒に川の中を歩いて登ったりしましたが(リンク先に高校の頃の若かりしポンとyanaの写真があります 笑)、今回の富士登山も考えてみればそんなノリでした。
成長してない。でもサイコー。


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下山後、五合目から見上げる頂上。
あそこまで登ったのかと思うと、ちょっと信じられない気持ちでした。夜で、山頂が見えないから登れたっていうのはあるかも。昼でずっと山頂が見えて、なかなか近づいてこないっていうのは逆にキツイかもしれません。


今回、富士登山では自分的にかなり大変な思いをしてきたので、「せっかくだから何か新しい形で日記に残しておきたい」と思い、初めて小説っぽく文章を書いてみました。
一応、登山は10合目で頂上ということなので、10話完結を目指して書いてきました。
正直平日にこれだけの量の文章を書いていくのは、普段あまり文章を書かない自分にとっては結構大変なことでしたが、富士山の思い出が濃すぎたせいもあって、楽しんで書くことができました。
長い文章を読んでくれた方々、ありがとうございました~!!
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by yana_yana | 2007-09-15 00:23 | ☆日常

富士登山 最終話 「そして残ったもの」

富士山に登る時、団体で行くと誰かが体力的な問題や高山病により途中で脱落することが多いと聞く。
今回の富士登山も、女性が3人いたことやほとんどのメンバーが登山初心者だったこともあり、実際は全員山頂まで行くことは難しいことだったのかもしれない。
しかし結果は、誰一人脱落することなく7人全員で山頂まで到達したのだった。
辛いときは励ましあい、荷物を持ってもらったり、逆に持ってあげたり。
話でみんなを盛り上げる人もいれば、気遣いで場の雰囲気を和ませたり。
個性的なメンバーがそれぞれ、いろんな役割を果たし支えあったことで達成できた山頂踏破だ。

「富士山に登ると人生観が変わるらしいよ」
富士山に登ることが決まった時、ある人からそう言われた。
どんな風に自分が変わるのか。
楽しみにしていたのは否定しない。
「カッコイイ男になりに行くのだ。俺が皆を支えるのだ」
始めは、そう思っていた。
しかし実際は、自分が一番酷い高山病になり、メンバーに迷惑をかけ、助けられながらの登山だった。
日よけのため装着していたはずのバンダナはおでこに一文字の日焼け跡を残し、砂埃対策のためかけていたメガネのせいで鼻にはメガネの日焼け跡がはっきりと残ってしまった。
カッコよさとはほど遠い。

しかし。日焼け跡は数ヶ月で消えても、富士山に登った、日本最高地点まで到達したのだという事実と自信はこれからも消えることはないのだろう。
山頂から見た景色。体調の悪い中、必死で切ったシャッターと共に心に刻み込まれている。
どうしようもなく壮大な景色を見た後では、自分の悩みなど小さいことに思えて仕方がない。

誰かが必死で登ったり、疲れたり高山病になったり、なんとか山頂へ到着したり、感動したり、歓声を上げたり涙する時も、ただ富士山はそこにあり、雲は流れ、太陽は登る。
「なぜ富士山を登るのか」
その答えは、富士山に登ることで富士山の雄大さを確認し、さらには自分を確認するためなのかもしれない。

そこまで考えて、大げさに意味づけしたくなっている自分に気がつき恥ずかしくなる。
ただ、今後富士山の写真を見るたび、「俺、ここまで登ったなぁ」と懐かしく思い出すのだろう。
それはきっと、この先も続く幸せな時間だ。
十分な成果じゃないか。
行って、登れて、良かったなぁ。

そんなことをフワフワと考える、
夏の終わりのある日。



~終~
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by yana_yana | 2007-09-12 22:37 | ☆日常

富士登山 第九話 「富士山のように、皆なろ!」

午前5時、登頂開始より7時間後。
富士宮口山頂へ、ついに我々はたどり着いたのだった。
太陽は既に眠りから覚め、天頂への移動を開始していた。
「ご来光には間に合わなかったか・・・」
皆、一瞬そう思ったに違いないが、眼前に広がる景色はそんな落胆を吹き飛ばしてくれるものであった。

圧倒的な光。雲。空。そして富士山頂の岩とのコントラスト。
空と雲の境界線は朝焼けで紅く輝いている。
朝焼けの紅は情熱の紅だ。
輝きたい。もっと魅力的になりたいと願う、恋する乙女の情熱の色だ。
その情熱が、見る人の心を燃やす。
こんな景色は初めて見た。
写真でしか見たことのない風景が、自分の目の前にあるのだ。
空は晴れ渡り、空気は澄みきり、どこまでも見渡せそうである。
あまりにも綺麗な風景を見た時、人は何も考えることができなくなる。
涙が出そうだった。


だが、ここで立ち止まるわけにはいかない。
今いる場所は、確かに山頂という名前を冠してはいるものの、登山道の山頂という意味であって、真の山頂ではない。
富士山は昔火山であったため、最上部が輪のようになっており、その一部が日本最高地点の標高3776mとなる。その輪を一周することを「御鉢巡り」という。ここまで来たのであれば、御鉢巡りをやらずに帰ることはできない。もう後には引けないのだ。悔いは残さないのが、謎の西高7人集団のポリシーなのだ。

と、気合は入れてみたものの、山頂部の空気は薄く、少し動くだけで動悸が激しくなりそれに比例して頭痛も酷くなる。頭は割れそうで、手足に力は入らない。剛健の杖だけが頼りである。
皆もそれぞれ疲労はピークに達し、無言で歩き続ける。
なんのために歩き続けるのか。
人生の意味を問うことにも似た時間を経て、少しずつ、前進していく。
道は緩やかに下り、また、下った分また登る。
下りは少し楽だ。足がまだ、自然に前に出る。
しかし登りになると、胸の奥の方に衝撃がある。文字通り、ドスンとくる感じがあるのだ。
こんな経験は初めてだ。自分の体が自分の物ではない感覚だ。
正直、道中の記憶があまりなく、体の感覚しか残っていないほど、疲労していた。

そしてついに…
午前9時半。日本最高峰の地点。
標高3776m。

7人揃って、その地を

踏みしめた。
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by yana_yana | 2007-09-11 22:57 | ☆日常

富士登山 第八話 「闘魂」

8合目では、まだ若干吐き気がする位であった。しかし、更に先へ進み、9合目も近くなってきた頃、予感は確信へ変わった。
「明らかに吐きそうだし、頭の奥がガンガン痛い」
完全に高山病の症状である。

今回の富士登山のメンバーを聞いたとき、俺は「このメンバーの中では、一番体力ある自信がある。カメラと三脚持って行っても大丈夫だろう」という考えがあった。しかし、この考えが甘かったのだ。大甘だ。砂糖定食一丁!
他のメンバーが高山病になっていないのに俺だけなっているのは、まずこの重い荷物による疲れ、それによる酸素不足が原因になっているのは明らかであった。だが、今さらカメラを捨てるわけにもいかない。高山病にはなったが、朝日を激写する目標だけは捨てたくない。

しかし、そんな気持ちには関係なくどんどんと悪化していく高山病。9.5合目辺りでは、意識も朦朧としてくる。他のメンバーも、体力や、足の付け根の痛みや、かなりキツいのは間違いないのだが、そこに気を配る余裕などは全く無くなっていた。気が付けば、俺のペースがメンバーで一番遅くなっていた。

「とにかく足を交互に前に出していれば、いつかは山頂に着くんだ。右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右、左、右…」

そんな時、朦朧とした頭に、誰かの言葉が聞こえてくるのだった。

「元気があれば、なんでもできる…。元気があれば、なんでもできる…。元気があれば、なんでもできる…。元気があれば、なんでもできる…。元気があれば、なんでもできる…。元気があれば、なんでもできる…。」

ああ、ついにあの有名なプロレスラーが不甲斐ない俺に闘魂を注入しに来てくれたのか…
でも、元気が無いときはどうすればいいのですか、先生。なんにもできないのでしょうか…

だが、先生はこう言うだけであった。
「元気があれば、なんでもできる…。元気があれば、なんでもできる…。」

実際、その声は同じように疲れで意識が朦朧としてきたぎのが呟いていた声だった。
先生が来てくれるわけはないのだ。

そしてふらふらな頭は、別の声を聞く。

「You can do it!  Don’t give up!  
OK… OK…  Yeah! Good job!!」
ああ…毎日テレビの画面で見ているあの黒人インストラクターだ…
「Change your mind! Change your will!」
そうだ、今回の富士登山のために、俺は体を鍛えてきたんだ。こんなのに負けるわけにはいかない!!

顔を上げた時、その先には富士宮口頂上の鳥居が目に飛び込んで来たのだった。
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by yana_yana | 2007-09-10 21:53 | ☆日常

富士登山 第七話 「嫌な予感」

「なんか、一回座ったらまた立つ気がせんねぇ」
「もう眠たいしねぇ。もう夜中の1時よ」
「ほーやねぇ、眠いねぇ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「いかん!このままやったらここで寝てしまう。行くぞ!」

ポンの一言で、再スタートを切った我々。
今度こそ、本物の8合目を目指すのだ。

とにかく、足元を照らすライトだけを追いかけていく。
少しずつ、淡々と、一歩ずつ前に進む。いつかは山頂につけるという事実だけを信じて。

しかし、そろそろ皆の体にも異変が起きてきていた。
ぎの、じゅんちゃんは体力的にかなり辛そうになってきており、足取りが明らかに重くなってきている。
てりは、足の付け根が痛むらしく、「コマネチが痛いんよ!コマネチが!コマネチ!」と連呼している。
すーちゃんは左コマネチをやられているらしい。
この時点でまだ元気なメンバーは、ポン、やっくん、俺の3人となった。と思っていた。しかし…

8合目も近くなってきた頃、俺は自分の体に異変が起きていることに気づいた。
「なんか、ちょっとだけ吐き気がする…?」
いや、まさか。ちょっと疲れただけだ。そう思おうとした。しかし、事前に調べておいたある知識が、頭の中で強く主張するのであった。「これはいわゆる高山病じゃないのか?」

高山病:
低酸素状態に置かれたときに発生する。高山では空気が地上と比べて大変薄いため、3000メートル級以上の高山に登ったときに極端な酸欠状態に陥った場合に、さまざまな症状が現れる。 主な症状としては、呼吸困難、頭痛、めまい、食欲不振、脱力などである。他にも、手足のむくみ、睡眠障害、運動失調なども挙げられる。低酸素状態において6~12時間で発症し、一般には4~5日後には自然消失する。しかし、重症の場合は高地脳症や高地肺水腫を起こし、死に至ることもある。

その時点では、「頭痛、吐き気がしてきたら高山病かも。重症になったら、かなりヤバイ」くらいの認識であったが、いずれにしても高山病の症状が強くなってきた場合、それ以上登山することは無理で下山しないといけないことはわかっていた。
が、ここまで来て一人で帰るわけにはいかない。このチャンスを逃したら、次いつ来れるかわからないのだ。俺はとりあえず、吐き気は無かったことにして登ってみることにした。
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by yana_yana | 2007-09-09 21:24 | ☆日常

富士登山 第六話 「元祖7合目」

休憩後はさらに上を目指して登り始める。
そろそろ登りも中盤戦、疲れも徐々にたまってくる頃だ。
女性陣は、やたらと元気なすーちゃんにとは対照的に、ぎのとじゅんちゃんが少し辛そうである。
斜面も段々と急になってきている。
確かに、7合目、8合目辺りは疲れが出てくる割に頂上までの距離も遠く、先の長さに疲れを更に感じやすいところだ。
これを乗り越えるには、とにかく一歩一歩前に進み、登っていく以外にない。登山には近道などない。結局、どういう道を通ろうとも、向かうべき高さは同じなのだ。

淡々と登る。響く声は、やっくんの矢印を数える声だけだ。
とにかく、足を進めるのだ。
そうすれば、次の山小屋が見えてくる。
あれだ!

徐々に近づいてくる小屋に喜ぶぎの。頑張れ。もう少し。休憩できるからな。もう8合目じゃないか。
しかし、山小屋の横にあった看板には、無常にもこう書かれていたのだった。

「元祖7合目」

えぇ~~~~!!??
山というのは、1合目から10合目まで、それぞれ順番に数字が増えていくものだと思っていた。
5合目は、一つだけ。6合目も一つだけ。しかしここでは7合目は一つではないらしい。
あれは8合目だ!あそこまで行けば、後は9合目と頂上だ!と思いながら登ってきた体には、かなり酷な仕打ちである。7合目同士で新だの元祖だの、張り合わないでいただきたい。ラーメンじゃないんだから。

俺たちは、誰が言い出すともなく皆座り込み、長めの休憩を決め込むことにしたのだった。
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by yana_yana | 2007-09-08 00:32 | ☆日常

富士登山 第五話 「剛健の杖」

闇に目が慣れてきた。眼下には雲海が月の光に照らされて浮かび上がり、快晴の夜空は星が敷き詰められている。富士山を登り始めた瞬間から、世界が別次元の所に変わったかのようだ。まるで現実感が無い。
そんな状況の中、富士登山道に揺れる7つのライトの光。道も、所々に岩があるものの概して斜面は緩やかで歩きやすいため、道は暗くとも大して辛くはない。
足どりと共に口も軽い。全てが軽快に動くものである。

そんな時、口をついて出るのはやはり高校の頃の話題である。
あんな先生がいた、こんな友達がいた。
そういえばあの人は今度結婚するらしい。アイツは子供二人目が生まれるっぽいよ。
懐かしい限りである。
俺は楽しくなり、高校の校歌など口ずさんでみた。

「朝夕仰ぎて 胸ぬちにぃ~
深くきざめる 石鎚のぉ~
無言のおしえか 剛健をぉ~
杖とし たゆまず 登れよとぉ~」

歌いながら、なんとも登山に向いた歌詞であるな、と可笑しく思った。剛健を杖とし、たゆまず俺は登るのだ。高校生のあの頃に体に刻み込んだ、俺の原点を思い出すのだ。

楽しく登っているうち、すぐに6合目に到着した。歩き始めて、30分もかかっていないのではないだろうか。いいペースである。
6合目には大きな小屋、というには大きな休憩所があり、自動販売機も設置されている。
また、木の杖も売っており、杖に付けられている布には「富士登山」と書かれてある。そういえば「下りは杖があると楽」とインターネットで読んだ気がする。しかし登りでは邪魔になりそうだ…と俺が迷っている間、ポン以外の5人は早々と杖を購入していた。
そうか。そういうノリ?
俺も買わないわけにはいかない。流れで1200円払って杖を購入。もちろん、「剛健の杖」と名付けることにする。

6合目から先も、特に問題ない道のりである。多少岩が目立ち始め、ごつごつとはしてくるものの、まだまだ砂が多く、急な坂も少ない。ただし、夜中の登山である。雲海と星空はキレイなものの、景色の変化に乏しく自分達の位置の変化も実感しにくい。簡単に言うと、ヒマなのである。
やっくんは、登山道にある岩に白いペンキで描いてある、道を示す矢印を数え始めた。「頂上までに矢印って何個あるんやろかねぇ。あ、あそこにもある!ここにも!結構いっぱいあるやん!もうこれで61個目よ~、あ、またあった!62個や!ムーニーマン!」

ムーニーマンに助けられ、次の山小屋に到着する。新7合目である。
登山では、小屋=トイレを意味する。特に富士登山においては、登山道が一本道である上に木などの隠れる場所もないため、小屋以外の場所で用を足すことは事実上不可能である。小屋を見つけたらトイレには必ず行っておくのが、自分に対する備えである。トイレは一度利用するたびに200円かかるのだが、この金が富士山の環境を守るために利用されるのであれば、まったく惜しくない。山小屋を維持するにも、金が必要だ。

休憩中は、飴やチョコなどの甘いものが嬉しい。疲れた体に、染み渡る。
こまめなエネルギー補充が、体力を切らさないためのコツなのだ。
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by yana_yana | 2007-09-07 00:09 | ☆日常